紐無しファスケス

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ブリテン諸島の統一から一年が経過し、前線も遠くバルカンへと移り、政情は安定していた。

1943年1月2日。機は熟したと判断した北イングランド政府は遂に連合王国に国名を改称する。

エドワード九世は掲揚式典で「旗を高く掲げよ」を歌い会場を騒然とさせるというハプニングはあったが、再びユニオン・ジャックが掲げられた。

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議会で我々が唯一のブリテン国家となったのだから首都をマンチェスターからロンドンに移すべきではないかとの声が上がる。

モズレーら与党議員は本来の地盤がロンドン労働者階級であることから遷都に賛成であるが、北イングランドに縁深い野党議員は統一の勝者であるこの地こそが新たな王国の中心であると主張した。

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エドワード8世.png政府は七年前ロンドンを追われた私たちを受け入れてくれた恩を忘れるべきではない

エドワード8世.pngそしてロンドンがした仕打ちも忘れるべきではない

エドワード8世.pngヒキガエルと並べられたことを絶対許さない

エドワード8世.pngそれにこの街は芸術に溢れている

エドワード8世.png私はここで新しい国の新たな歴史を国民と共に紡いで行きたいと思う

エドワード8世.pngいつか世界に轟く天才がここで生まれるだろう

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モズレーも自身はこの七年でそれなりに形成されたマンチェスターの票田を失うのも恐れていたためあっさり遷都案を取り下げる。

モーズリー.png(遷都してジョイスやホーキンスがうるさくなっても困る)

連合王国の復活は当然同盟国に影響を与えていた。ドイツでは祖父と孫の対立は激化し、ロシアの一挙手一投足にウクライナは警戒し噛みつく。

スペインでは共和派政治家の不審死が相次いだため国粋派が統一を果たし、フランスはペタンが遺恨を覚悟でブルボンを飲み込んだ。

特にフランスはベルギー・ルクセンブルク・ザール=ライン共和国と小規模ながら衛星国を形成し、イギリスにブルターニュ返還の圧力をかけてきた。

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モズレーは王国の結束を固めるためアイルランド支配を徹底化しようと試みたが、エドワード九世は先回りし公正な住民投票を約束してしまう。

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エドワード8世.pngおいおいモズレー君、顔が怖いよ。殺されてしまいそうだ

モーズリー.png投票したところで数少ない王党派が勝てるわけがないでしょう!

モーズリー.png最悪アルスターまで離脱しかねないんですよ!

エドワード8世.pngその時はその時さ。何も変わらないよ

モーズリー.png……………

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エドワード8世.png投票結果は面白味のない妥当な結果か

モーズリー.pngそれで、アイルランドをどう独立させるのか陛下のお考えを窺いたいのですが!

エドワード8世.png独立だって!?馬鹿なことを言わないでくれ

モーズリー.png………

エドワード8世.png連合王国に戻らないだけでブルターニュやオランダ、スイスと同じく占領が続くだけに決まってるだろう?

エドワード8世.pngああ、王国に戻ったアルスターにはなにか優遇措置を与えてやってくれ

モーズリー.png……………………

政治は波乱に溢れていたが軍は順調であった。

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6月にはバルカンでの戦闘も終わり、アジアの戦いは同盟国に任せるとイギリス軍はジブラルタルを越えアフリカに攻め込んだ。

新たに七隻の正規空母を擁する英国艦隊の邪魔をできるものはなく、八月中にアルジェリア・リビア・エジプトを全て併合した。

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モーズリー.png見てない!空母の名前なんて見てない!何も知らない!

エドワード8世.png安心してくれ、三女には手を出してないよ

モーズリー.png(その時は殺す…)

敵はアラブ連邦のみとなると自分達は関係ないと軍を引き上げる国も出始める。イギリス軍も再編を理由に陸軍をブルターニュに戻し空軍のみを残した。

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11月16日。戦後の欧州体制を話し合う会談が開かれるも軋轢と齟齬と不和に塗れた同盟で進歩的な話が出来る訳が無い。

終戦後直ちに枢軸同盟を汎欧議会へ移行させ、中立を維持したベラルーシ・スロバキア・両シチリア王国の加盟を促すとだけ決議された。

エドワード8世.pngさて、今度の平和は何日もつかな?


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Last-modified: 2020-01-02 (木) 11:36:47 (25d)