現代のプロメテウス

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イギリス政府はロンドン核投下の報復先をパリとしたがエドワード九世の強い反対によって目標はランスに変更された。

エドワード8世.pngロンドンにいる愛人を失った。パリの愛人まで失いたくはない

開戦からわずか三日。二つのキノコ雲が昇った。兵よりも市民の命が失われた。それも目を覆いたくなる数である。戦争から銃後の安息は失われてしまった。

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MI6が奇跡的にフランスの核兵器を破壊した。だがフランスの核技術はヨーロッパで最も進んでいる。ドイツとロシアでも小規模ではあるが原子炉が確認された。

イギリス軍は与えられた猶予でブリテン島を核の脅威から遠ざけなければならない。アフリカとバルカンの防衛を諦め全軍で仏独を攻撃する。

犠牲を顧みない突撃は予備兵力が一時底を見せる程の被害を被り、フランスの核施設があるル=クルーゾを巡っては仏西合同軍と3月29日から4月18日までに11回戦闘が行われた。

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最大の目標破壊に成功したことでフラー元帥とフランクリン元帥で意見が衝突する。

フランクリン元帥はフランス国内の敵軍が仏露独西の連合であることからここフランスが敵の主力だと判断していた。

敵が立て直す前にフランス全土を占領し、その後は同盟国ポルトガル救援とアフリカ防衛によってイベリアに追い込んだ敵主力を撃滅すべしと主張。

フラー元帥は山岳が多くインフラも劣悪なイベリア攻撃を嫌っていた。そこで全ての敵核施設破壊こそが急務であるとフランス占領後はドイツとロシア攻撃を主張した。

モズレーはフラーの指摘が間違っていることは理解していた。汎欧議会軍は既にドイツとロシアの原子炉を占拠し破壊していたのだ。

しかしフランクリンのプランも賛成しかねている。フランス以外を攻め滅ぼしたところで自国の利は薄く同盟国だが他国に利にしかならないからだ。

フランス侵攻戦で多くの死者が出ていることからこれ以上イギリス軍が戦うことを疎んですらいた。戦線膠着による講和が望ましいと思っている。

結論は現時点で軍をフランス・イタリア戦線とドイツ・ロシア戦線に分けるという両計画を折衷した体裁の戦闘抑制案となった。

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7月。イギリスの厭戦を看破したスペイン王国は北アフリカとポルトガルに大規模攻撃を実施。

ドイツは戦力を温存しつつ要塞や都市に籠り徹底抗戦。ロシアはエストニアを併合する。

モズレーは計画の失敗を受け入れ軍をまとめピレネー越えを命じたが立て直しに成功した連合共同体軍の士気は高く、ポルトガルも敵に回った。

さらにイギリス軍の石油備蓄が尽きたことが機械化された陸軍の大きな足枷となる。

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原因は同盟内での石油需要の暴騰である。技術の進歩と共に歩兵ですら機械化されたこともあるが、核攻撃の恐怖から各国の空軍が肥大化しすぎたことが響いている。

どの国も石油はカツカツであった。

またイギリスの領土はヨーロッパ各地に広がっているがその中に油田地帯と呼べるものが無い。

ルーマニアもアゼルバイジャンもイラクも他国の属国である。

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海外からの購入と人造石油、軍の整理で遣り繰りしたが当然進軍に影響しスペイン王国を併合したのは1948年8月17日のことである。

まだロシアとプロイセンとの戦いが続いていたが援軍を出す余裕は無い。軍はイベリア半島で油が無いのに油を売っていた。

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だが戦時に余暇が許されるはずもない。11月9日。地中海委員会の属国シリアで武装組織が蜂起した。

アラブの傀儡国家群は独立から1年経っておらずまともな軍が無い。まるで迎合するかのように呑み込まれていった。

いまだ石油の欠乏に苦しんではいたがイギリスは21個師団をスエズ防衛に送り残りはスカンジナビアの援軍とした。

1949年7月7日。連合共同体が崩壊。汎欧議会はイスラム国の侵攻を止めることには成功したが敵の数は多くどの国も奪還作戦を躊躇っていた。

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しかしイギリスは中東油田を求め軍を再編。どうにか石油収支を黒字にして12月9日にテルアビブ上陸作戦を発令する。

エドワード8世.pngやはり戦後を考えるとアラブに積極的核攻撃が必要だと私は思うんだ

モーズリー.png敵軍の数は莫大でありますから核使用を完全否定はしません。しかし積極的に行う必要はないです

エドワード8世.png英仏でまだ2発しか使われていない。だから核の力を理解できてない国は多いんじゃないか

モーズリー.png戦後にロンドンとランスの惨状をメディアを通して発信すれば十分でしょう

エドワード8世.png核で敵を挫けば善良なイギリス人の死者は減る。これ以上の理由がいるのかい?

モーズリー.pngだからといって陛下の作戦は軽率が過ぎます。上陸の露払いとしての核投下。しかも最新のICBMに水素爆弾を使用。その必要性がどこにあるんです

エドワード8世.pngイギリスの力を誇示するためだよ。我が国の核攻撃の質と量を見せつけることは戦争の抑止力となる

モーズリー.pngいらない緊張を呼ぶだけです。欧州のどこからでもどこへでも核攻撃ができると証明しては歯止めが利かなくなる

モーズリー.pngそれに上陸作戦の援護としては攻撃目標がおかしい。イギリスを世界の敵にする気ですか

エドワード8世.png賛成はしてくれないようだね

モーズリー.png核攻撃を諦めていただけましたか?

エドワード8世.pngいいや、諦める必要はないんだ

エドワード8世.png35分前に実行したよ

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Last-modified: 2020-01-10 (金) 20:57:12 (16d)