6月 †
6月23日
閣下。中国で広西軍閥が国民党に宣戦を布告したようです。

国民党は中国共産党と戦争状態にあった筈だが。広西側は、その虚を突いた形になるのかな。
そう考えた方が妥当でしょうな。
いつの時代でも、国が挟み撃ちにされるのは宜しくない状況だ。
国民党はこの劣勢を打開するために、何か手を打つかも知れんぞ。
その手とは?
さあ。それは私にも分からん。ただ、何かが起こるのを待つしかないだろう。
7月 †
7月15日
閣下。国民党が共産党と講和を結びました。
講和を結んだか……

やはり、蒋介石も2正面で戦うのは無理があると判断したようだな。良い考えだ。
最も、国民党を潰しにかかった広西側としては、まさに青天の霹靂とも言える事態だろうな。
7月18日
そうか。スペインでもか。
はっ。本日未明、スペイン軍のフランコ将軍を首班とする国粋派が決起したとの事です。


この内戦に、ソビエト、イギリスが共和派を。イタリアが国粋派を支援すると表明したようです。
この他に、我が国の情報部が、ドイツも一度は軍事介入を表明しようとするも、猛烈な反対に遭って不介入を決定したとの未確認情報も入手しています。

フランスもドイツと同様、内戦には不介入の方針を表明しました。
フランスとドイツは不介入を示したものの、複数の大国がこぞって国粋派、共和派を支援するとはな。
どうも、ここ最近は物騒な事が多い様な気がする。
歴史のうねりを感じますな。
さて、国外の話はここまでとして。昨日、議会で経済政策の提唱があったが、

提唱者が案を取り下げた事が報道されたお陰か、不満度が完全に下がった。
あと1.3%ほど残っていましたが、これで帳消しになった訳ですな。
うむ。世の中、気分の悪い事ばかりではないな。
8月 †
8月11日
閣下。大規模戦闘計画ドクトリンの研究が終了しました。
オッペンハイマー博士には本当に苦労かけたな。して、次のドクトリン研究は何だね?
塹壕線ドクトリンになります。ただ、以前にも申し上げましたが……ドクトリンの適正者がこれまたいません。
とはいえ、いつまでもオッペンハイマー氏に迷惑を掛けるのはよろしくないので、ここは……
なぁにを言っとるんだ君は。
スキル9を誇る研究者をここで使わんでどうするかね。
迷惑も糞もない!ここはオッペンハイマー氏にやらせたまえ。
いや、それがですね……先日、ドクトリン完成の祝いがてらに労をねぎらったところ。
もう2度とドクトリン研究はやらんぞ!あんな仕事をまた任せられるぐらいなら亡命してやる!
と、息巻いておりまして……冗談に聞こえると思いますが、オッペンハイマー氏の目はかなり殺気立ってましたな。
ううむ……困ったねぇ。
む……なんだ。居るじゃないか……
?閣下、何が居るのですか。
ドクトリン研究者だよ。しかも軍人のな。
彼なら適正に合う分野もある。クレイグ、次の仕事は彼に任せたまえ。
はぁ……彼と申しますと?

………私は海軍軍人なんですがね。
9月 †
9月1日 ロサンゼルス某所
さて、本国からまた司令が届いた訳だが
それは喜ばしい事だ。で、内容は?
シカゴでやった事をやれとさ。
ははは。それはまた……本国の同志もなかなか陰気だな
なあに。ほんのちょっとの事でも、利けばそれでいい。
それでは、仕事だ、同志。
9月2日
ロサンゼルスで大規模ストライキが発生しました。再び不満度3%です。
またか……一体何が原因だね?
なんでも、工場の従業員が給料不払いに怒り狂った末に、あちこちで賛同者を募って大規模ストを引き起こしたようで。
労働基準法を守らん馬鹿な経営者は、アラスカ送りにでもしてやれ。
9月12日
ところで、スペインの内乱はどうなっているかね?
情報によりますと、一時は国粋派が北部一帯を制圧し、首都マドリードを窺う位置にまで迫っていましたが……

8月に起きた共和派の大反撃の影響で、今度は国粋派が押されています。
現在、共和派はマドリードを維持しているばかりか、所では国粋派を分断、包囲しております。
諸外国のメディアは、共和派の勝利が確定しつつあると報じているようです。
ですが、陸軍情報部の話では、窮地にある国粋派も未だに多数の軍を有しており、噂では反撃も計画されているようです。
現地の状況は依然、予断を許さぬ状況と言えるでしょう。
どちらが勝つにせよ、内戦が長続きすれば、それだけスペイン国内も荒れてしまう。
我が国は過去に、南北戦争という悲劇を味わっている。
スペイン国民も、複雑な心境でこの戦乱を見つめているのだろうな。
10月 †
10月22日
ついに工場の第1陣が完成したよ。

一気に11箇所ですか。大規模ストが2度もあったのに、よく生産スピードを維持できましたな。
物資生産を削ってICを浮かしたのもあるが、途中で起きた不満度マイナスのイベントのお陰で何とかできた。
フォードの話では明日、あと1箇所が完成する予定だ。
この浮いたICで、忌々しい不満度を消し去ってやろう。
10月26日
広西軍閥が和平案を蹴り飛ばして、最後まで戦うようだぞ。


なんとも無謀な。戦は引き際が肝心だと言うのに。
彼らにも譲れぬ物があるのだろう。ならば、仕方が無いさ。
連中のアラモ砦が陥落するまで、我々は座して見守るしか出来んよ。
11月 †
11月4日 午後9時 ホワイトハウス

お疲れ様です。大統領閣下。
うむ。ありがとう、コーデル。
今度の選挙も無事に勝つ事が出来た。これも、君ら閣僚のお陰だな。
いえ。私は、閣下から与えられた仕事を忠実にこなしたまでです。
それに、今年は大規模なストライキもありましたが、閣下の対応は見事な物でした。
国民はあなたに希望を抱いていますよ。
買いかぶり過ぎだよ。
だが、その言葉は素直に受け取っておこう。
さて、明日からはまた一段と忙しくなりそうだ。
12月 †
12月5日
大統領閣下。アジア方面で大きな動きがありました。

中国の内戦を見守っていた日本、満州が、その背後を突く形で国民党に宣戦を布告。
国民党は、同盟を結んでいたシーベイサンマと共に日本、満州との抗戦を決意したとの事です。
国民党は、また挟み撃ちに遭ってしまったか。
先日の広西軍閥の宣戦布告といい、国民党側はあまり、運に恵まれていないようです。
蒋介石は今頃、執務室でどのような顔をしているかな。
そこは何とも言えませんが……少なくとも、1週間程度はまともに笑う事が出来ないでしょう。
12月9日
今度は、スペイン戦線で大きな動きがあったようだね。
はい。情報部からの報告によりますと、スペイン国粋派は大規模な反撃を敢行した模様です。

この大攻勢を受けた共和派軍はかなり押されており、現在は戦力を分断されかけています。
また、位置的にも首都マドリードを奪還できる位置にあり、フランコ将軍の判断次第では、
国粋派がこのまま共和派を下して内戦を終結させる可能性もあります。
国粋派の支援はイタリアが行っているようだが。
はい。相当数の兵員も、義勇軍として参戦しています。
エチオピアで苦戦したイタリアは、世間では悪い印象を持たれていたようだが……
瀕死にあった国粋派をこれほどできるまでにするとは。イタリアにも戦上手な者がいるようだな。
確かに。敵には回したくない物です。
1936年末 ホワイトハウス
1936年も、残す所あと僅かだな。
はい。思えば、今年は世界中で色々な動きがありましたな。
中国方面では、最初は軍閥間の争いでしかなかった戦いが、今では日本も加わっての大戦争です。
ヨーロッパ方面では、ドイツの挑発ともいえるズデーデン進駐とスペイン内戦。
アフリカでは、イタリアのエチオピア併合。
世界的にきな臭い1年になってしまったな。
今年はこのような感じになったが、来年はどうなるかな。
願わくば、何事も起こらぬ事を祈るばかりだが……
世界がどう動いて行くかは、神のみぞが知る、だな。
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