ロシアが悲惨の一言に尽きる。フランスは大して減ってもいない。 ドイツは戦争中に歩兵を増設したようだ。
海の大英帝国は最強である。なお二重帝国海軍はキプロスの占領にちょろっと出撃しただけで、戦闘は行っていない。
ロシアが桁違いに多いが、たった一年強で膨大な損害を出している独仏も注目される。 塹壕戦のいかに悲惨なことか。 オスマンやイギリスのやる気のなさもなかなか輝いている。
二重帝国の対ロシア戦の無双ぶりが明らかとなる。 独英の海軍のキルレシオは目も当てられない。大洋艦隊は引きこもらなかったらしい。
講和条約乱舞。
何がどうなったんだろ。ドイツ任せだからよく見てなかった。 我が国に関しては、ポーランドが正式に我々の保護国となり、英仏からは賠償として物資や資源が送られてきた。それとヴェネツィアがイタリアから割譲された。
ヴェネツィアは別に要らないなあ・・・ 機会があれば返還するもいいだろう。アフリカの英仏植民地はドイツの手に渡った。
今さら植民地かい?あんなのコストが掛かるだけじゃないか。まあうちには関係ないけどさ。 ドイツはヨーロッパでもフランスやベルギーから領土をせしめている。ルクセンブルクもだな。東方では直轄領は増やしていない。
通り道に使ってみただけなんだし返してやればいいのに。まああいつが決めることか。 私たちが解放した旧ロシアの諸国はどうなったのかしら。ポーランドだけじゃなくて、ウクライナとかベラルーシとか・・・ バルト連合公国とリトアニアはドイツの勢力圏となった。ウクライナとベラルーシ、フィンランド、グルジアは我々が引き続き保護をすることになる。
妥当なところだね。それにしても、もしかしてこの戦争で一番得をしたのは、ケバブじゃないのかい? 払った代償を考えればそうかも知れない。クウェートやキプロスを手に入れアルメニアやアゼルバイジャンを領有し、エジプトを支配している。
何となく釈然としないけれど・・・まあいいわ。 ところで朝鮮が再び独立しているね。ドイツの影響下というわけでもない。
極東では青島を日本に制圧された程度しか戦闘はなかったからな、大した要求はできなかったのかもしれない。 せっかく得た植民地をすぐ失った格好だけど、日本にとってはむしろこれはよかったのかもしれないね。 ロシアが立ち直るにはかなり掛かるだろうからな。侵略戦争を仕掛ける余力はないはずだ。 そうそう。ロシアが来ないんならあんな土地持ってるだけ損だよ。 朝鮮半島や旅順に関してはそうでしょうけど・・・小笠原諸島や南鳥島を没収したのはやり過ぎよ。将来の禍根となりそうね。
僕らは僕らで、僕らなりの戦後処理を進めていこう。まず、占領地は片っ端から独立させていこう。
セルビアも独立させてしまうのね・・・ 正式に帝国に組み込まないんだったら、自治を与えて間接的にコントロールした方がずっとマシだよ。それともまたどこかの街で王子を殺させるかい? ・・・それは、できない相談だ。 あり得ない話だろ。次にまたあんなことがあったら、この国はたぶんもたないよ。いや、今のままだと、どのみちもたないだろう。カイザーはまもなく天に召されるだろうからね。 ふむ。この国は善かれ悪しかれ、カイザーの国だからな。フランツヨーゼフの国だ。 彼がいなくなれば、私たち以外の、多数の民族を押さえつけることは、もうできないというのね・・・うん、そうかもしれないわ。 そうさ。ドイツは、ドイツのままでいればいい。僕らは、次へ進むんだ。ドナウのほとりに生きる、すべての民族のための国へとね。
栄光の中央枢軸同盟