マルチ海戦記 − イタリア巡洋艦隊旗艦 重巡「マルコ・ポーロ」編

 
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MODDHfull用マルチパッチ
シナリオ1933(決断の日)
筆者担当国イタリア
難易度標準
攻撃性臆病
民主国家の宣戦布告無し
全IC取得無し
研究陣取得無し
人入り国家独、蘇、米、英、伊、ルーマニア、スペイン(1940/3/12から)

 
 
 


 
 
 

 
 
 
 

重巡「マルコ・ポーロ」誕生

 
 
 
 
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この重巡「マルコ・ポーロ」はイタリア海軍に籍を置いた艦ではあるが
実はイタリア生まれではない
 
 
 
 
元をたどれば、これはドイツで「ドイッチュラント」という名前で建造されていたポケット戦艦である
それが 1933年3月 に行なわれた独伊首脳会談の結果により、イタリアへ譲渡されのだ
 
 
 
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そして 1935年に「ドイッチュラント」はイタリアという長靴の踵にあたる、タラント港へ到着すると
重巡に艦種を変更された挙句、「マルコ・ポーロ」とその名前を改める羽目になった
 
 
このようにドイツからイタリアへ渡った艦は彼女だけではなく

ドイツ海軍に籍を置いていた大部分の艦艇と共に、他のドイッチュラント級の2隻
「アドミラル・グラーフ・シュペー」と「アドミラル・シェーア」も同様の運命を辿り、イタリア海軍に加わった
 
 
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伊海軍の中核的戦力に

 
当時イタリアは、主に経済的な理由から大型艦の建造を諦め
快速の駆逐艦を主力とした、水雷戦隊を軸とする海軍を建設すべく
大型艦抜きの、少々貧乏臭い建艦計画を強引に推し進めていた
 
 
 
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この為、ドイツからやってきた「マルコ・ポーロ」とその同型艦2隻より新しく、より強力な砲を詰んだ
大型艦艇がイタリアで作られることはなく

自然と「マルコ・ポーロ」を含む3隻のドイッチュラント級は、伊海軍の中核を成す新鋭戦力として
その存在感を大いに示すことになった
 
 
 
 
 
 
 

砂漠への増援

 
1939年の9月にドイツ軍がパリへと迫ると、
バスに乗り遅れるなと、イタリアは枢軸側に立ってこの新たなる戦争へ参加する

ご存知の通り、伊領北アフリカは英領エジプトに隣接しており
イタリアが枢軸側で参戦すると、在エジプトの英軍は即座に伊領リビアへと進撃を開始した
 
 
 
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この進撃を食い止めるため、イタリア軍は北アフリカへ増援を送ることを決定
 
 
援軍を乗せた輸送戦隊は、1939年10月25日にローマを出航し
一路北アフリカのトリポリへ地中海を南下していったが
 
 
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英軍の根拠地であるマルタ島の脇をすり抜けようとしたのがまずかった

彼らはこの付近を哨戒中であった、サマヴィル提督率いる英空母機動部隊に捕まってしまったのだ
 
 
 
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パッセロ岬沖海戦

 
敵に見つかった輸送戦隊は即座に北へ反転
 
 
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イタリア本土方面へ逃亡を図るも、当然英艦隊はこれを追撃してくる事が予想される
 
 
危機に瀕してしまった輸送隊を救うべく
シチリア南部にいた少数の空軍部隊と潜水戦隊

そして「マルコ・ポーロ」を旗艦とする第2巡洋艦隊に
南下し、味方輸送船団に追いすがる英艦隊と交戦せよと出撃命令が下った
 
 
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まず、伊潜水戦隊がシチリア島南部バッセロ岬沖にて
英艦隊に遭遇、交戦を開始する
そこへやや遅れて「マルコ・ポーロ」率いる第2巡洋艦隊が突っ込んだ
 
 
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結果は散々であった
英空母から放たれるソードフィッシュ雷撃機に追い立てられ
敵艦を自慢の28.3cm砲の射程内に捉える前に
元「グラーフ・シュペー」こと重巡「カルロ・アルベルト」が轟沈
 
 
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護衛の駆逐艦たちも散々に攻撃され
この惨状を目の当たりにした、第2巡洋艦隊司令のダ・ザラ提督は即座に撤退命令を下した
 
 
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用心深い英サマヴィル提督は
「マルコ・ポーロ」らによる非力だが迅速な迎撃を見て、伊輸送隊への追撃を中止したため
イタリア側の戦略的目標である「味方輸送隊の救出」は辛うじて達成されたが、この両国艦隊による初の大規模な海戦は
実質ロイヤルネイビーによるワンサイドゲームで幕を閉じたのだった
 
 
 
 
 
 
 
 

ジブラルタル砲撃

 
バッセロ岬沖での敗北から約一月後の 1939年11月
スペインのフランコ総統はドイツとの会談を経て、枢軸国としてこの戦争に関わる事を決断する
 
 
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その為、妹分を失い悲しみに暮れる「マルコ・ポーロ」たちに新たな任務が与えられた
内容は地中海西の玄関口である、英領ジブラルタル砲撃である
 
 
 
 
 
 
 
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ジブラルタルには既にスペイン軍が殺到してはいたものの
英軍による強固な防御陣地の前に攻めあぐねており

これを支援し、ジブラルタルを枢軸の物にすべく
「マルコ・ポーロ」らイタリア第2巡洋艦隊に出撃命令が下ったのであった
 
 
 
 
 
 
 
11月12日に第2巡洋艦隊はジブラルタル沖へ到着し砲撃を開始
 
 
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18日にはジブラルタルへ増援を運ぶ途中の英輸送隊と交戦
 
 
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「マルコ・ポーロ」はこの時に、ささやかながらも初戦果を上げている
 
 
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陸上ではドイツ陸空軍の増援もあり、枢軸がジブラルタルを攻略
 
 
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これにより「マルコ・ポーロ」たちの任務も完了と相成り、第2巡洋艦隊はタラントへ帰投した
 
 
 
 
 
 
 
 

モロッコ沖海戦

 
ジブラルタルが枢軸国の手に落ちたことで、イタリア海軍は新しい仕事を得ることができた
それは大西洋でイギリスの商船などを攻撃する、よくある通商破壊任務である
 
 
 
1939年12月「マルコ・ポーロ」率いる第2巡洋艦隊は
大西洋に浮かぶマデイラ諸島東の海上に居た
 
 
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12月の頭にジブラルタル海峡を抜け、大西洋へ進出した同艦隊は
モロッコからマデイラ諸島の間を通過する英輸送船団を撃沈するため、忙しなく働き
それなりの成果を上げていた
 
 
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この状況を英海軍が黙ってみているはずがない
ついにロイヤルネイビーはカニンガム提督率いる、軽巡洋艦を基幹とした対潜艦隊をモロッコ沖へと差し向けた

英海軍首脳部は、船団を攻撃している伊海軍部隊を潜水戦隊、または駆逐戦隊だと誤認していたのだ
 
 
 
そしてこの英伊艦隊は 40年1月7日
モロッコ沖で遭遇、即刻交戦状態に入った
 
 
 
 
 
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両艦隊の力の差は明らかだった
なにしろ新鋭の重巡を基幹とする打撃艦隊と
旧式軽巡を主力とする艦隊の戦闘だ
 
 
だが、「マルコ・ポーロ」は戦闘開始直後に
英軽巡の放った魚雷を受け大破してしまう
 
 
 
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あわや沈没かと思われたが、僚艦の奮戦もあり
英艦隊は退却、危ないところをなんとか命拾いすることができた
 
 
 
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なお、この海戦で「マルコ・ポーロ」と同じドイッチュラント級の
元「アドミラル・シェーア」こと「ヴェットール・ピサニ」は英軽巡を3隻撃沈する戦果を上げている
 
 
 
 
 
 
 
 
 

東方見聞録

 
40年6月にドイツ軍はエジプトに空挺師団を降下させ、スエズ運河を確保すると
イタリア海軍は紅海を通って、インド洋でも通商破壊任務を遂行できるようになった
 
 
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その為、修理を終えた「マルコ・ポーロ」ら第2巡洋艦隊に
今度はインド洋で敵商船を撃沈すべし、との命令が下る
 
 
 
 
 
 
 
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41年6月にインド洋のほぼ中央へ進出した第2巡洋艦隊は
さっそく連合国の船団を探し始めたが、ここでの仕事は大西洋でやった時ほど上手くはいかず

7月にはアフリカ西岸、その後にはアフリカの南端のケープ岬沖へと
獲物を求めつつ(英艦隊の阻止から逃れる意図もあった)狩場を転々とした
 
 
 
 
 
 
 
 

ブレスト沖海戦

 
枢軸国による対ソ侵攻作戦「バルバロッサ」は「マルコ・ポーロ」がインド洋にいた
41年6月半ばに開始され、ソ連軍をことごとく包囲殲滅する大戦果を収めていた
 
 
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これに危機感を覚えた英米連合国は、少しでもソ連への圧力を軽減するために
41年12月、フランスの北西端ブレストに上陸作戦を実施する
 
 
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イタリア海軍首脳部はこの知らせを受けて、揚陸中の連合国船団を水上艦艇で強襲する作戦を発令

これを受けた旧式の戦艦を中核とする「第1主力艦隊」が
スペイン領となったジブラルタルを抜け、大西洋に躍り出て北上し
連合上陸船団を強襲すべく、ブレスト沖へ急行したが
 
 
 
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船団を護衛していたキング提督率いる米空母機動部隊の前に、あっさりと壊滅してしまった
 
 
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壊滅した伊第1主力艦隊は、「主力」と名はついてはいたものの
所属する艦は、ほぼ全て前大戦から使われていた骨董品ばかりであった、が
この敗北はイタリア海軍首脳部に少なからずの衝撃を与えた
 
 
 
こうして、アメリカ軍を主力とする連合軍は、1942年12月半ば
ブルターニュ半島への上陸を成功させる
 
 
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だが、それに対するドイツ軍の対応は迅速だった
東部から引き抜いた師団を、フランスに集結させ直ちに連合軍を迎撃

フランスを東へ進撃中だった英米軍をブレストへと押し込むと、これを撃滅すべく総攻撃を仕掛けた
 
 
 
 
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ただこの連合軍は一見追い詰められているように見えるが、沖に輸送隊を浮かべ
しっかりと海への退路を確保しているのである

イタリア海軍はこの退路を断つ為に、再びブレスト沖へ水上部隊を派遣することを決定した
 
 
 
 
 


 
 
◆第2次ブレスト沖派遣部隊

【前衛】
☆第3快速艦隊
旗艦 - 軽巡「ドゥーカ・デリ・アブルッツィ」
   軽巡「アッティリオ・レゴロ」
   軽巡「カイロ・マリオ」
   等、軽巡14隻、駆逐隊x10からなる艦隊

【主力】
☆第2巡洋艦隊
旗艦 - 重巡「マルコ・ポーロ」
   重巡「ヴェットール・ピサニ」
   等、重巡9隻と護衛の駆逐隊からなる艦隊

【遊撃】
☆第6駆逐戦隊
旧式駆逐隊x5からなる部隊
 
 


  
 
 
第3快速艦隊は、新鋭の軽巡洋艦を基幹とした極めて足の速い部隊で
敵艦隊に肉薄し、水雷戦を仕掛けることを目的とした集団である

また、第2巡洋艦隊はこれまでに散々出てきたが
ドイッチュラント級をはじめとする新鋭重巡を中心とした水上打撃部隊だ
 
 
 
 
 
 
 
1942年1月、まず前衛の第3快速艦隊が
連合軍輸送隊がいると推測される、ブレスト沖へと突入した
 
 
 
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第3快速艦隊は、輸送隊を護衛する米空母艦隊から手厚い歓迎を受けるも
夜闇に紛れて肉薄し、米空母「シャングリラ」「コンステレーション」に魚雷を直撃させ撃沈する
 
 
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しかし、連合軍はこの米空母2隻の献身的犠牲もあってか、無事に大陸からの撤退に成功

更に夜が明けると、残存する米空母群からの反撃は鮮烈を極め
イタリアが期待を込めて建設した新鋭水雷戦隊群は、ほぼ全て海中へと消えていった
 
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後ろに控えていた「マルコ・ポーロ」ら第2巡洋艦隊は、連合軍の撤退成功と前衛を壊滅を知ると
英米艦隊にその所在を悟られぬうちに、ジブラルタルを抜け地中海へと静かにその姿を消した
 
 
 
 
 
 
 
 

その後の「マルコ・ポーロ」と大戦の帰結

 
ブレスト沖で甚大な損害を出したイタリア海軍にとって
もはや戦力と呼べるものは「マルコ・ポーロ」率いる第2巡洋艦隊しかいなくなってしまった

彼女たちは、連合軍が再び大陸へやってきたときに備え
アドリア海の奥にて、ひっそりとその身を休める事に専念させられることになった

これ以上の損失は、イタリア海軍そのものの壊滅を意味するのだから、当然といえば当然である
 
 
 
しかし、そんな第2巡洋艦隊に再び戦機が巡ってくる事は、ついになかった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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なぜなら枢軸軍がロシアで赤軍を更に殲滅し、この世界に決着がついたからだ
 
 
 
 
 
 
 
 
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このゲームはDHfullで行なわれた初めてのマルチであり*2
その為、fullの素のバランス*3で、どれだけ対人戦がゲームとして成立するかの試金石でありました
なので若干消化不良気味ではありますが、1942年5月26日の時点で枢軸国の勝利として、このゲームは終了と相成りました

海軍馬鹿の私としてましては、DHfull特有のバランスの海戦を
地中海や大西洋で堪能できてすごく楽しかったです(小波)

DHfullで最強と名高い空母に水雷戦隊が肉薄し、戦果を上げた事は
今後の海上戦闘に何かしらの新しい可能性を感じずにはいられません

あと当ページの主役である重巡「マルコ・ポーロ」ですが
結局上げた戦果は、ジブラルタル砲撃の時に沈めた英輸送艦1隻のみに止まりました
お前主人公なのに全然活躍しないのはおかしいよなぁ!?

うんこ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
──マルチ海戦記 − イタリア巡洋艦隊旗艦 重巡「マルコ・ポーロ」編 終
See you next ship
 
 
 
 
マルチ海戦記


*1 艦隊名にはRNよりRMをつけた方が正しいと思った(今更)
*2 少なくとも私にとっては
*3 マルチパッチが入ってはいますが、これはマルチをする上で本当に必要な最低限の修正しかしない物です

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Last-modified: 2013-09-16 (月) 04:39:33 (2258d)