【Fullkaiスロバキア】稲妻がポーランドを走り去り

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254693.v1556419732.jpg

プレイ環境

hoi2DH1.051
MODFullkai+自作MOD
シナリオ1939年ポーランド侵攻シナリオ
難易度標準
担当国スロバキア
攻撃性普通
前作悲しみのDHブリュンヒルド公国AAR

本編

http://art1.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254990.v1556419732.jpg

スロバキア共和国。
この国は長年に渡りハンガリー、オーストリアに支配されたにもかかわらず独自の文化を維持していたスロバキア人が建国した国である。
1914年に始まった大戦の末期、我々の主人であったオーストリア・ハンガリー二重帝国は崩壊、
スロバキアが独立しチェコも同様に独立を達成したことがすべての始まりであった。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261255093.v1556420154.jpg

我々は二度と支配を受けない。その決意をもってチェコ人と手を取り合い連邦国家を形成。
そして大戦に敗北したことで共産主義という恐るべき悪魔の思想を受け入れたハンガリーと戦争になったとき、
私は実家の農場で働いていたがすぐに軍に志願した。
入営する前日、弟は私に泣きつき、母は私の身を案じてくれた。そして父は抱きしめて私を誇りだと言ってくれた。
この時ほど父の手が大きく感じたことはない。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261255103.v1556420464.jpg

ハンガリーとの戦争は一時期は東部が占領されるもなんとか周辺国の介入もあったことでハンガリーの共産政府は崩壊。
少なくとも撤退途中に負った怪我を除けば無事に戦争終結を迎えた。
その後、スロバキアを守り抜いたことに舞い上がっていた「私」は弟が実家を受け継いでくれたこともあり、軍にそのまま残った。
訪れた平和。長く続くと思っていた。たまに実家に帰り、家族と共に生活がずっと続くと思っていた。

http://art1.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261255136.v1556420656.jpg

それは皮肉にも同胞と対戦で敗北した筈のドイツによって打ち崩された。
圧倒的な経済回復を遂げたドイツは周辺国の領土回復、大ドイツ主義を掲げてオーストリア併合を成し遂げ、その手をチェコスロバキアに伸ばした。
当時はすっかり国家建国時の熱気は冷め、1930年代に起きた不況によるチェコとスロバキアの経済格差によって
スロバキアでは平等を求める声が大きくなっており、それは独立への運動に繋がっていた。
・・・・私も給料の内のいくらかを仕送りで送っていたことからこの苦境を解決できない政府には憤っていた。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261255249.v1556421214.jpg

やがてドイツがチェコを併合し、スロバキアが独立を達成すると「私」はこれを支持、新たな独立を受け入れた。

───この時、チェコと手を取り合ってたならばどうなっていたんだろうか

開戦

http://art1.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254694.v1556419732.jpg

1939年9月、ドイツはポーランドに宣戦布告。戦争が始まった。
「私」はスロバキア陸軍第3歩兵師団の一兵士として参加しており、
開戦時に受けた命令はポーランド南部へドイツ第18軍と共に進撃することであった。

http://art1.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254695.v1556419732.jpg

http://art1.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254696.v1556419732.jpg

開戦前に行われた用意周到な準備、ドイツの工業力から生み出された装甲部隊はたやすくポーランド軍を切り裂いた。
私はドイツ軍の戦車と途中で合流し、ポーランド軍に攻撃を仕掛けたが、
先の大戦よりはるかに獰猛となっていた鋼鉄の兵器はポーランドの兵士を容易く吹き飛ばし、陣地を切り裂いた。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254697.v1556419732.jpg

開戦から1週間、ポーランドの国境の防衛線はほぼ崩壊、各地で「ドイツ軍大進撃」の報が響き渡った。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254698.v1556419732.jpg

続いてタルヌフで起きた戦闘ではドイツ軍の支援はなかったが、装備や兵士が圧倒的に足りていないポーランド軍は敗走。
「私」はこの時、数名のポーランド人兵士を捕虜にする戦果を挙げた。この成果により政府から勲章をもらったが、
知らせを受けた実家からの手紙の方が「私」には立派な勲章であったことは内緒である。

http://art1.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254699.v1556419732.jpg

やがて第3歩兵師団が第18軍の一師団として再編された時にソ連がポーランドへの侵攻を始めたことでポーランドは完全に崩壊。
各地で難民、敗残兵が見受けられるようになり、「私」は後方における治安維持の任務が多くなっていった。
当時、イギリスとフランスがドイツに宣戦を布告していたそうだが、有頂天になっていた「私」、というよりスロバキアでは戦争に対する楽観論が広がっていた。
戦争はすぐ終わる。先の大戦のようにはならないだろう。

http://art1.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254700.v1556419732.jpg
みんな口々にそう言いながらポーランド内陸に進撃。9月25日に我々はソ連と合流。
正直に言うと、アカの連中は苦手だったがソ連軍は意外にも我々に親しげに対応してくれた。
互いに、自分の家族のことを話したり、手持ちの物資──ロシア人は酒が大半だったが、交換し合ったりしたことは私の思い出の中でもよきものであった。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254702.v1556419732.jpg

10月、今やポーランドの国土の大半が陥落、最後に残党部隊が抵抗していたウォムジャでの戦闘にも「私」の部隊は参加することになった。
戦闘というより、一方的な殺戮であった。
ドイツ軍は完全撃滅を実行するべく大規模な戦車部隊を投入して包囲網を形成。
一方のポーランドは僅かな騎兵と歩兵しかおらず、ドイツ軍の火力を前に各地で蹴散らされ、膨大な屍の山を築くだけであった。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254704.v1556419732.jpg

10月1日10時、ウォムジャが陥落。ポーランドは地上から消滅した。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254707.v1556419732.jpg

我々はポーランドにおける戦いが終結したことですぐに家に帰れると思った。
誰もが家族の再会や、帰ったら何をするか口々に話しており、「私」も実家に帰り家族の顔が見たい。皆と同じことをずっと語ったものだ。

http://art5.photozou.jp/pub/88/3225088/photo/261254709.v1556419732.jpg

1945年5月、私の祖国は消滅し、スロバキアの土地はドイツとソ連の激戦によって荒れ果てた。
私の実家があった場所はソ連による大規模な砲撃を受けたらしく、もう影も形も残っていないだろう。
私も、後方にいたマジャール人の裏切りによってドイツ軍とともに包囲され、周辺には膨大な数の敵によって封鎖されてしまった。
戦友はもう全員戦死しており、後は「私」だけであった。

砲声が聞こえる。砲弾が落ちる音も近い。もうすぐ赤軍がここに大挙して押し寄せてくることだろう。
だが私は降伏しない。戦友も家族も連中に奪われたのだ。あとは一人でも多くの敵を道ずれにするだけだ。

我らがスロバキアよ。

稲妻の音が鳴り響かん──

最新の20件を表示しています。 コメントページを参照

  • 素晴らしいAAR!……しかしただ一つ疑問が。 最近のクソめんどくさい仕様になったフォト蔵でこれだけの数の写真を貼るのはなかなか大変だろう。無尽蔵の根気を持っているのか、はたまた簡単に貼れるやり方を知っているのかは知らないが、もし、もし後者ならば、簡単に貼れるやり方を伝授願いたい。 -- とあるAAR作者? 2019-04-28 (日) 13:33:07
  • ↑作者です。感想ありがとうございます!フォト蔵で根気よく『全部貼り付け』ました。何度か画像が表示されなくてやり直すの大変でしたねww -- 横山中佐? 2019-04-28 (日) 13:39:19
  • 読後感も含めて素晴らしい! -- 2019-04-28 (日) 13:55:26
  • 短編形式で読みやすく、物語形式なので引き込まれますね!スロバキアよ永遠なれ… -- 同志スターリン? 2019-04-28 (日) 13:56:02
  • 同志スターリン、ペンネームなのわかっちゃいるけどAARの最後の赤軍で草 -- 2019-04-28 (日) 14:08:52
  • ↑↑↑ -- 2019-04-28 (日) 14:20:05
  • 途中投稿失礼、 ↑↑↑全部張りつけたと申すか……素晴らしい根気だ -- 2019-04-28 (日) 14:21:11
  • 悲しいなぁ -- 2019-04-28 (日) 14:30:44
  • このAARだいちゅき -- 2019-04-28 (日) 20:41:34
  • スロヴァキア山岳地帯は十世紀から我々が支配してきた。二十世紀になって無理にチェコとくっつける方がおかしい。 -- ハンガリー? 2019-04-28 (日) 20:47:49
  • イムガーとフォト蔵 -- 2019-04-30 (火) 01:30:04
  • どちらがいいだろうか? -- 2019-04-30 (火) 01:30:32
  • いいね -- 2019-05-01 (水) 22:21:02
お名前:

トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2019-04-28 (日) 13:23:39 (111d)