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協商崩壊、合衆国再併合後、太平洋諸州はTPTO(環太平洋条約機構)を結成し、その市場の支配を図った。
原加盟国は太平洋諸州及びその「忠実な」同盟国、そして工業力の不足から自立できなかったラプラタ勢力圏であった(ラプラタの独裁体制は市場の安定性を脅かすものであったことから我々が支援する「民主派」によって転覆させられている) 。

欧州とアフリカを制圧したサンディカリズム勢力と対抗すべく、インドや清のような非サンディカリズムの地域大国もTPTOに参加し、中小国もそれにならった。
大陸から追い出され、資源を自給できない日本もやや遅れてこれに参加した。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

太平洋諸州はTPTOの盟主として、北米大陸のみならず市場経済を志向する西側世界を指導する立場となった。
東側のサンディカリズム世界の経済政策が失敗したのと対照的に、西側世界の経済成長率は平均10%を維持し続けた。
その繁栄は留まるところを知らず、シアトルの人口は200万を超えるに至った。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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しかし、チャンピオンには常に新たなるチャレンジャーが現れる。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

新たなチャレンジャーは、これまでとは異なり、国家ではなかった。ウクライナの支配権や国境防衛に関する負担をめぐって内部対立の絶えないサンディカリズム勢力でもなかった。

 
 
 
 

我々が独立時からともに手を取り合ってきたはずの存在――企業である。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

太平洋諸州が西側世界で覇権を握り始めたころから、少しづつであるが、企業は国家の手を離れていった。
第二次内戦と協商解体戦争という悲惨な戦争を経験した我々ではあったものの、サンディカリズム勢力との対抗から膨大な常備軍を維持しなければならなくなっていった。
軍需産業は拡大の一途をたどり、1950年代半ばには国民の一割以上が軍関連の産業に就いているという有様であった。
このような事情を背景に、軍需企業を中心とする各コンツェルンは自らの権限を拡大し、同時に本社機能を含めた海外進出を積極的に行った。一部ではこれを規制しようという動きが見られたものの、日本や中国、インドなどの外資をもよびこめるということから全体としてはむしろ歓迎すらされた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

しかし、これらは多国籍企業の連携を深め、彼らの脱国家化、無国籍企業化を推し進めるだけでしかなかった。
欧州のサンディカリズム勢力が内部抗争と経済政策の失敗から自壊し、彼らが市場経済を再導入すると企業に対する抑止力は完全に消滅した。

国家で得をしたのは急速な成長を遂げた日本企業の多くを従え続けることに成功し、敗戦の淵から立ち直った日本だけであろう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

彼らの成長はたしかにその地域の経済発展を促進させたものの、その利益は大多数の国家の懐には入ることはなかった。
発電など様々な分野において利用可能と見込まれる微粒子も企業所属の日本人研究者によって発見されたが、この技術の多くも企業のブラックボックスに隠匿されたままだった。
企業は自らの利益を独占し租税回避地にしまい込む。貧富の格差は拡大する一方であった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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やがて格差に耐えかねた民衆により暴動や企業に対するテロが頻発するようになったものの、もはや諸州をはじめとする国家群にはこれらを十分に押しとどめる力は残されていなかった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ここで多国籍企業―メガコーポはある提案を行う。

企業に武装権及び一部地域における治外法権を認める代わりに、企業が治安維持を代行するというものであった。

 
 

諸州にはこれを受け入れる選択肢以外残されていなかった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

企業が暴動を鎮圧する際に使った新型の二足歩行兵器は遊撃戦適性をいかんなく発揮し、暴動はなりをひそめたが、それは同時に諸州の無力を露呈することとなった。

根本的問題は解決するどころか企業の租界設置によってさらに悪化することとなった。
企業租界では環境規制がほぼ行われず、有害物質の排出問題によりメタヒューマンの突然変異が勃発するようになった。

また、国家がかろうじて統治権を維持している地域にも、企業はさらなる規制緩和、減税などの圧力をかけてきている。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

我々がかつて合衆国から独立したのは、自分たちのことしか考えなかったワシントンの官僚主義者から逃れるためであり、自由経済はそれら中央の経済統制から逃れるためだったはずだ。
それがいつのまにか企業の支配のための方便となり、企業はいつしか専制君主となり、国家はそのしもべとなり下がってしまった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

我々はどこで道を間違えたのだろうか?

シアトルでは、スラム街を傍目に、今日も忌まわしいアーコロジーが繁栄を誇示し続けている…

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

謝罪

名無し2.png最後の投稿から一年弱が経過しており、以前の記憶が曖昧なものとなっており、乱雑なものとなってしまいましたが、とりあえず完結させようとしたためこのような形となりました。AARの質が低いことに関しては承知しております。申し訳ありません。

名無し2.png当初のコンセプトとしては、日本とカリフォルニアの強い結びつきということから、日本が世界十大メガコーポの内四つを占めるあの世界へとつながるようにすべく、日本と関係が薄くなった協商とは関わらず、日本と協力して中国を倒し、その後はアジアやアフリカ諸国を「開国」させていく予定でした。

名無し2.png強力な日本を演出したうえで、ラストの日本帝国につながる形としたかったのですが、筆者がクソザコナメクジプレイスキルのため日本を救援することができず、日本が敗戦し孤立主義に走ってしまいました。

名無し2.png埋め合わせとして協商に宣戦布告しましたが、代替案としてのエピローグも思いつかず、無理やりあの世界へとつなげたために、かなり矛盾したエピローグとなってしまいました。

名無し2.png重ねてお詫び申し上げます。

名無し2.pngこの次は再チャレンジとして≪kaiserreichアメリカ合衆国≫星条旗よ永遠なれを1.8でプレイしたいとおもいます。いつ投稿できるか全くめどが立たない状態で申し訳ないですが…

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Last-modified: 2017-01-26 (木) 00:20:01 (1021d)