ケインズあるいはルーズベルトの尻尾

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かつての列強国達は引き裂かれた国家をどうにか繋ぎ直そうと試みていた。しかし成果は思うようにはあがらない。

再統一の障害としてまず出てくるのが分離民族主義者の存在である。彼らは千載一遇のチャンスを逃しはしまいと独立にしがみつく。

例えばフランスのブルターニュとラングドック、イギリスのスコットランドとアイルランドは元の国からの離脱を強く望んでいる。

さらに民族問題とは別軸として統一を望む者同士の主導権争いが存在した。

ドイツは皇帝に失望した政治家らが主義の違う五つの政権を立ち上げ、帝政支持者も二つに割れている。そしてそれぞれが我こそが正当なるドイツであると主張しているのだ。

何度も話し合いの席が設けられたが妥協点は見つからず、二進も三進もいかなくなって打開策を外に求めだす。

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スターリンはロシア外の民族主義者をスターリングラードで開かれたコミンテルン大会に参加させた。

大会では反帝国主義並びに民族自決に基づくファシズム及び資本主義反対の一国的及び国際的統一戦線及び人民戦線の徹底的展開並びにその効果的活動方針を決定する。

国外の共産勢力から支持を受けることで国内の敵対派閥を締め上げる狙いがあった。

またヒトラーもイタリアやスペインの軍事政権、スコットランドやハンガリーの共産主義に懐疑的な民族主義者らを標的に外交攻勢を仕掛ける。

演説やパレードといった派手な演出で友好を表現し、内外にナチスこそがドイツ再統一の主役であるとアピールした。

出遅れたイングランドはコミンテルンとナチスの勃興で押され始めた諸政権を支援して対抗させることで時間を稼ごうと目論む。

その間にポーランドや低地諸国の独露伸張を恐れる国家と有事に備えた防衛網の構築を目指した。

一連の外交活動は結果的には国内の民族闘争と政治闘争が交差する中に国を跨いだイデオロギーが絡み合って欧州をより混迷化させてしまう。

だが一度動き出した情勢は大きくうねり流れ始める。ただ北イングランドだけは凪いでいた。

エドワード8世.pngイタリア語由来の単語掲げる政党はナンセンス

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エドワード8世.png憲法政策は楽しくクールでセクシーに取り組むべきだ

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エドワード8世.png私はロンドンに吃音病が蔓延しないか日々心配しているよ

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エドワード8世.png議会からもアーネスト・シンプソンに離婚を要求してほしい

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エドワード8世.pngいいか諸君、大砲は我々を飢えさせるだけだぞ

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エドワード8世.pngチャーチルは国民を再びハンバーグにしようとしている

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エドワード九世は各国の新聞を連日賑わせてはいたが、外交的には孤立していると言っていい。誰もこの国を味方に付けようとは思っていないのだ。

ソビエトは端から無視していた。腐っても帝国主義の代表格である王家出身者が元首であり、名乗っているだけだがファシスト政権の国と交わる価値は無い。

イングランドの恨みは骨髄に入っている。前国王に贈られる予定の地位や称号は棄却され、当り前だが王室伝来の私有財産も強制徴収した。

ドイツに手を組む気は無い。何かと挑発してくる国王は不愉快であり、お粗末な統制しかできない輩をファシズムの同胞とすることは憚れる。

近頃ロンドンの新聞はモズレーをヒトラーの尻尾と呼ぶのを止めていた。


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Last-modified: 2020-10-16 (金) 22:59:08