グッバイ、ヒトラー!

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1937年初めイングランドはナチスドイツに対し宣戦を布告したが、これはドイツ攻撃を意図したものではなかった。中立国が間にあってミュンヘンまで攻め込むのは不可能である。

スコットランド・アイルランド・ウェールズで勢いを増すナチ党と共産党に対する警告こそが目的で、これ以上他国に接近すると武力行使も辞さないという牽制でしかないはずだった。

ところがナチスドイツとソビエト連邦もイングランドを真似て宣戦を発したことから牽制どころではなくなってしまう。

欧州大戦再びと緊張が漂うも幾日過ぎて未だ砲火は交わっていない。民衆はまやかし戦争、いかさま戦争と囃し立て恐怖を拭おうとしていた。

各国政府は欧州に蔓延る数多の問題は鉄血をもってでしか解決は不可能であり、決断の時が来たのだと悟ると外交はより激しさを増す。

目論見が外れたチャーチルは焦った。牽制は失敗し、開戦の口火を切ったが為かつての同盟国の対英感情は悪化、まとまりかけていた連合の復活は大きく後退する。

最早同盟相手を選好みしている余裕は無い。いち早く陣営を立ち上げ挽回しなければならなくなった。

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これに応じたのがイスラエルである。アラブとアフリカが左傾化により接近が著しく、独立を保障してくれる国を欲していたのだ。

枢軸も共産もまだ盟主国のみ。一歩先に出た英以同盟を皮切りとして同盟国を募る。

新たなイングランドの計画は、イスラエルに後ろ盾ができたことを脅威としたアルジェリアとアラブ連邦がソビエトと同盟を締結したことでご破算となる。

中東で開かれた戦端により戦争はいかさまでもまやかしでもなくなったのだ。

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さらにポルトガルが枢軸加盟を表明すると、地中海の戸口ジブラルタルを挟む敵国の存在に連合のシーレーンは強烈な負担を受ける。

一連の流れはイングランドの失策と判断され、枢軸か連合か秤にかけていた国がヒトラーの下へと馳せ参じ始めた。

ついにはアイルランドが共産陣営として連合に宣戦布告するとロンドンは恐慌状態に陥った。

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モーズリー.png陛下!我々も今すぐに枢軸同盟に加わりロンドンへ進軍しましょう!

モーズリー.png今ならできます!イングランドの目がアイルランドに向けられている今なら!

エドワード8世.pngまずは落ち着こうモズレー君。王侯貴族と政治家と将校はどんな時でも堂々としていなければ

エドワード8世.pngそして私は反対するよ

モーズリー.png何故です!

エドワード8世.png国民がついてこないからさ

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モーズリー.pngですから!国王大権でもって…

エドワード8世.png北イングランドは多くの点でイングランドと類似しているけれども、国王大権も同じであるといつ決まったかな?

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エドワード8世.png勿論君らが勝手に宣戦するのは構わないとも。君臨すれども統治せずさ

エドワード8世.pngこの二年でモズレー君の党は他の極右政党を再び呑み込んでるし、フラー元帥を陸軍大臣と参謀総長から降ろすのにも成功したじゃないか

モーズリー.pngそれはそれだけファシズム政党の勢いが衰えているからで、元帥の件も戦車偏重に他の将軍が反発したからで…

エドワード8世.png謙遜することはないよ。そうやって実績を積んできたのだから、次は国民を統制して戦争に向かえばいい

モーズリー.png(それが出来るなら頼みに来る訳ないだろうが!)

モーズリー.png…陛下はこの国をどうされたいので?

エドワード8世.png君らと同じだよ。この北部イングランドから始まり連合王国を正しい形へ導きたいと願っているとも

モーズリー.png………

エドワード8世.pngだが君らの手法はダメダメだ。全くなってない

エドワード8世.pngイギリス人が他国のサルマネを受け入れるものか、ドイツへの追従を認めるものか

エドワード8世.pngアジアの諺でサンコノレーを知っているかな?

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モーズリー.png…寡聞にして存じません

エドワード8世.png二千年前の中国の王リュー・ゲントクは頭が良いと噂の農民ショカツ・コーメーを宮廷に呼び出したが無視された

エドワード8世.png腹を立てたリュー王はカン・ウンチョーに千の騎兵、チョー・ヨクトクに万の歩兵を率いさせてショカツの家に向かう

モーズリー.png農民一人相手に大人げなさすぎませんか、古代中国の王?

エドワード8世.pngしかしショカツはセキヘーバージンと言う偽の案内板を置いて難を逃れた

エドワード8世.png次にリュー王はショカツが住むセキヘキ村に火を放ち焙り出そうとしたがショカツは頑なに狸寝入りをして抵抗する

モーズリー.png何が彼らをそこまで追い立てたんです?

エドワード8世.png遂にリュー王は雪が降る中、ショカツの家の前に裸足で跪き三日間断食をして教えを乞いた

モーズリー.png別の話が混じってません?

エドワード8世.pngこの逸話が何を示しているかわかるかな?

モーズリー.pngアジア人は上も下も頭がおかしい以外あります?

エドワード8世.png気安く動いては軽んじられるということさ

エドワード8世.png今枢軸に参加してもドイツにナメられる。そしてそんな無様な政府から人心は離れる

エドワード8世.pngまだ大戦は始まったばかりだ。優雅に時機を待ち、ドイツが同盟してくださいと言うまで平和を楽しめばいい

モーズリー.pngはぐらかされた気がしますが陛下のお気持ちは分かりました。王も国民も反対であるならば政府は動けません

エドワード8世.png案外追い詰められたイングランドがロンドンを明け渡すから助けてくださいと泣きつくかもしれないぞ?

モーズリー.pngそれだけはないでしょう

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劣勢に立たされた連合国はイスラエルを通じてヴァイマル共和国首相ルートヴィヒ・フルダに近づいた。

ヴァイマル共和国は国家としては社会自由主義を標榜するが、大統領のルートヴィヒ・レンは共産主義者のルポルタージュ作家で首相のルートヴィヒ・フルダは帝政支持の劇作家であり、共に政治の素人である。

その下で自由主義者と権威主義者とファシストと共産主義者がない交ぜになって政府運営をしている歪な姿がこの国の実態であった。

フルダはユダヤ人でありナチスの存在を非常に恐れていた。イングランドの工作員は彼に接触して権威主義者と自由主義者の仲を取り持ちクーデターを成功させる。

新たな大統領に親の名声しか持たないオスカー・フォン・ヒンデンブルクを担ぎ上げ、連合加盟と同時にナチスドイツの支配地であるバイエルンへ攻め込んだ。

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Last-modified: 2020-10-16 (金) 22:59:08